買主の為の「賢い住宅購入術」

物件情報を探すときのちょっとしたコツ(物件価格編)

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ネット環境が整った今や不動産情報は、スマホで通勤時間、お昼休憩などのちょっと空いた時間を利用し、探されている方も多いと思います。

日頃、物件探しをし続けていると、この場所で、この築年数、駅距離からして「安いのでは・・」と思う物件に出遭った経験はありませんか?

早速問い合わせしてみると次の土曜日、日曜日に内見予約がもうすでに6~7組入っている。などといった状況があります。

仮に、運よく週末にその物件の内見が出来たとします。実際に室内を見てみても、中々良い。いろいろと真剣に検討しこの物件に決めよう!と思い始めた月曜日や火曜日辺りには、「お陰様で買付申し込みが複数入り、契約予定になりました」と言われ、なす術なし、といったことが人気のエリアではよく起こり得ます。

では、どうしたらこのような物件を購入することが出来るのでしょうか・・・。

ポイントは、

  1. 住宅ローンの事前審査承認通知を事前に取り付けておく。
    (この物件代金を購入できる資力がありますという証明を事前に準備しておく。)
    →買付申し込みが複数重なったらローンが通っている方の方を優先されます。
  2. 即断即決できるよう、物件に見慣れておく。
  3. 物件情報を探すときは、ご自分の予算の少しだけ上の価格まで見ておく。

上記3つの中でも本日は、特に③についてお話ししたいと思います。

ポイントは、物件情報をネット検索するときに、自分の予算より、少しだけ高い金額までは探しておくというのがポイントです。(特にご予算が1,000万円単位の大台が変わる3,000万円、4,000万円、5,000万円以下で探している場合は特にです。)

自分の予算が4,000万円までの方であれば、ネット検索では4,200万ぐらいまで
自分の予算が5,000万円までの方であれば、ネット検索では5,200~5,300万ぐらいまで といった具合です。
(※ご予算の最低5%オーバーまでは探された方がいいです。)

理由は、5,180万で売りに出ていた物件が、ある程度売却期間が経ってくると売主様の買換えなどのご事情で、4,980万等に価格変更されるケースがあります。すると5,000万円までのご予算で探されているお客さまがネット検索で突然ヒットしてきます。つまり、5,000万円までのご予算の方が急に増えますので、競合ライバルが増えてしまい、即断即決を試みても買い逃すという事が起こり得ます。

ですので、価格変更になる前の5,180万円などで売りに出ているような段階で内見をし、価格交渉をした方が、競合ライバルが少なくご予算の5,000万円以内で購入できる可能性が広がります。売りに出したばかりの物件ですと売主様もいきなり価格交渉に応じてくれない可能性がありますが、少し売却期間が経っているようなタイミングの物件ですと価格交渉で下げられる可能性があります。

つまり、価格改定が行われる前のタイミングで内見をし、気に入れば価格交渉をして購入するという方法です。

自分の予算内では中々いい物件が出てこないと悩んでいる方は、その辺りも踏まえて上手く物件情報をお探しになることをお勧めします。

以上エージェント中田でした。

執筆者のプロフィール

リニュアル仲介株式会社不動産事業部長NAKATA
1974年 京都生まれ。家業であった呉服業界できものの販売をしていた経歴をもつ。不動産業に転職後、品川区・大田区で地元不動産会社に勤務。賃貸や売買の仲介、買取り、その他管理業務などにも携わる。現在、全国550社を超えるリニュアル仲介FC本部パイロット店の責任者へ。
普段は主に、首都圏の中でも城南エリアを中心に活動しています。

不動産業界は消費者の方が住宅を購入する際に安心して購入できる環境がまだまだ少なく、情報が不透明な部分が多い。それを少しでも解消するべく、お客様から安心して購入できる、信頼のおける仲介を目指し、住宅購入者に徹底的に寄り添う「バイヤーズエージェント」として、日々奮闘中

消費者が安心して既存住宅を購入するために、
購入前の建物インスペクション(建物調査)、耐震診断、耐震補強の提案、瑕疵保険の付保など「必要不可欠な制度や仕組み」を利用した仲介、そして、今後の時代を見据え資産価値が下がりにくい不動産の「目利き」を得意とする。

リニュアル仲介株式会社 不動産事業部 部長
・宅地建物取引士
・住宅建築コーディネーター
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