買主の為の「賢い住宅購入術」

住宅購入で幸せになるために、必ず押さえておくべき3つのポイント

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最近、「資産価値が下がらない住宅が欲しい」と訪ねてくる方がかなり増えました。10年ぐらい前だとこの考え方を持った人は少なかったですので、とても喜ばしいことです。

ただし、資産価値の視点のみでマイホームを選ぼうとする方が非常に増えた印象があります。資産価値という要素はとても大切。ただ、その視点だけで選ぶのは少し危険だと思います。私、個人的にはバランスが大切かと思います。

私が、「幸せになる家選び」には押さえておいた方が良いと思っているポイントは大きく分けると次の3つです。

(1)資産価値
いざとなれば、すぐ「売れる(家をお金に換えたいと思った時にいつでも換えられる)」
貸せる(得たいときに比較的にすぐに収益を得られる)」という状態。

資産価値は、その家を10年後、20年後に売るとしたらそれなりに高く売れるのか、売る時の価格が常に住宅ローンの残債より上回っているか、また、貸すとしたら高く貸せるのか、賃料が月々の住宅ローンの返済額、管理費・修繕積立金額、固定資産税等の合計額より、上回っているかということが判断の基本となります。

「資産価値がある家」を所有しているという安心感を持っているということが、今後人生で訪れる様々な出来事(転勤・転職・倒産・親の介護)に、精神的に余裕をもって対応していくことが出来たり、住宅ローンを背負っているという精神的重圧からもある意味逃れられることになると思います。

(2)安全性
「家族の命」や「資産」を守るために、災害などが起きた時に安全な場所・建物であること。

日本は地震大国。今後も大地震が発生する確率は極めて高いと思われます。
大地震が起きた時に自分や家族の命は守れるのか?、水災が起きた時に水没しないか?、治安は悪くないか?といったことは、購入前に必ず調べておくべき事項といえます。

(3)利用価値
住み心地・居住性・快適性、利便性など
不動産を利用する事による自分や家族にとっての価値

ひと昔前までは、自分にとっての「利用価値」のみで家を選んでいた人が多かったのですが、実は失敗・転落していく人のほとんどは、普段は目に見えにくい「資産価値」や「安全性」の事をあまり考えず、自分にとっての「住み心地」や「居住性」を優先した「利用価値」のみで家を購入するという傾向がありました。最近は資産性にシフトしている方が多い印象ですが、やはり家族の快適性は欠かせません。


この3つのポイントは、家選びを成功させるとても大切な要素です。
これからは、自分が住んで快適であることの他に、安全であること、将来「資産価値が落ちにくい物件」であることを意識して選ぶという視点がとても大切であり、この3つのバランスを意識して頂きたいと思います。

執筆者のプロフィール

リニュアル仲介株式会社不動産事業部長NAKATA
1974年 京都生まれ。家業であった呉服業界できものの販売をしていた経歴をもつ。不動産業に転職後、品川区・大田区で地元不動産会社に勤務。賃貸や売買の仲介、買取り、その他管理業務などにも携わる。現在、全国550社を超えるリニュアル仲介FC本部パイロット店の責任者へ。
普段は主に、首都圏の中でも城南エリアを中心に活動しています。

不動産業界は消費者の方が住宅を購入する際に安心して購入できる環境がまだまだ少なく、情報が不透明な部分が多い。それを少しでも解消するべく、お客様から安心して購入できる、信頼のおける仲介を目指し、住宅購入者に徹底的に寄り添う「バイヤーズエージェント」として、日々奮闘中

消費者が安心して既存住宅を購入するために、
購入前の建物インスペクション(建物調査)、耐震診断、耐震補強の提案、瑕疵保険の付保など「必要不可欠な制度や仕組み」を利用した仲介、そして、今後の時代を見据え資産価値が下がりにくい不動産の「目利き」を得意とする。

リニュアル仲介株式会社 不動産事業部 部長
・宅地建物取引士
・住宅建築コーディネーター
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