買主の為の「賢い住宅購入術」

買い替えには、「売却先行」「買い先行」2つのパターンがある!

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昨今では、ライフステージに応じてお住いを住み替える方がかなり増えました。昨今の不動産市況は、2013年安倍政権になって以来右肩上がりに上がってきました。
今売却をすれば、ほとんどの人がローンの残債より高く売れる(人によっては買った価格より高く売れる)状況なので住み替えがしやすい状況です。

お住み替えの理由は、家族が増えて手狭になった、子供が独立し部屋が余っている、実家に帰る、地方に住み替える、離婚、転勤など、人によって様々ですが、結婚や出産、定年などライフステージの変化をきっかけにされる方が多いです。

実際に買い替えをするのには、どのような点に気を付けておくべきでしょうか
気を付けておくポイントは色々あるのですが、今回は、「買い替えの2種類の流れ」がありますのでその概要をお伝えします。

家の買い替えの流れは2種類ある。

家の買い替えには、新しい家の購入を先に行う「購入先行」と今住んでいる家の売却を先に行う「売却先行」の2種類があります。
それぞれの流れと、メリット、注意点、ポイントを押さえて、自分にはどちらが向いているか考える必要があります。

【1】売却先行とは

今の住まいを売ってから新しい住まいを購入する方法。

売却先行のメリット
売却先行は、先に家を売るため、資金計画が立てやすいといえます。
住み替えに必要な費用を先に用意できるので、購入のための資金の目途が立てやすくなるのです。売却で得た資金をそのまま新居の購入資金に充てることもできます。

売却先行の注意点
仮住まいが必要になる場合があります。
新居がすぐに見つからない場合には、賃貸の住宅に仮住まいをすることになるため、その分の家賃がかかる可能性があります。そして、今の住まいから仮住まいへ、その後さらに新居へ引っ越すため、引越しが2回になる手間と費用が掛かることも注意すべき点です。

【2】購入先行とは

新しい住まいを購入してから今の住まいを売る方法

購入先行のメリット
売却先行と比べると新居探しに時間をかけられます。
今の住まいに住みながら家探しができるため仮住まいを用意する必要がありません。よって引越しも1回で済みます。

購入先行の注意点
購入先行で買い替える場合は、住んでいる家の売却益を新居購入の資金に充てられないので、余裕を持った資金計画が必要となります。一時的に家を2つ持つことになるため、住宅ローンが残っている場合には二重ローンとなる可能性がある。そして今の住まい(旧居)の売却が済むまでは、2つの家の維持費用を支払い続けなければなりません。そのため、旧居の売却に焦って、売却価格を下げざるを得ない可能性も出てきます

また、現居を売り出しても、スムーズに引き渡しまで進むとは限りません。売却に時間がかかる場合もあることを考慮して、早めに不動産会社に売却の相談をすることをお勧めいたします。

こちらの2つの流れのメリット・デメリットを把握して頂くのがまず大切になるのですが、実際自分はどちらが良いのかは、自宅の売却金額、諸費用や税金、ローンを利用する場合は年齢と借入可能額などの「資金計画」を立てる必要があります

資金に余裕のない方は、綿密に計画する必要がありますので、不動産エージェントに相談されることをおすすめいたします。

執筆者のプロフィール

リニュアル仲介株式会社不動産事業部長NAKATA
1974年 京都生まれ。家業であった呉服業界できものの販売をしていた経歴をもつ。不動産業に転職後、品川区・大田区で地元不動産会社に勤務。賃貸や売買の仲介、買取り、その他管理業務などにも携わる。現在、全国550社を超えるリニュアル仲介FC本部パイロット店の責任者へ。
普段は主に、首都圏の中でも城南エリアを中心に活動しています。

不動産業界は消費者の方が住宅を購入する際に安心して購入できる環境がまだまだ少なく、情報が不透明な部分が多い。それを少しでも解消するべく、お客様から安心して購入できる、信頼のおける仲介を目指し、住宅購入者に徹底的に寄り添う「バイヤーズエージェント」として、日々奮闘中

消費者が安心して既存住宅を購入するために、
購入前の建物インスペクション(建物調査)、耐震診断、耐震補強の提案、瑕疵保険の付保など「必要不可欠な制度や仕組み」を利用した仲介、そして、今後の時代を見据え資産価値が下がりにくい不動産の「目利き」を得意とする。

リニュアル仲介株式会社 不動産事業部 部長
・宅地建物取引士
・住宅建築コーディネーター
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