買主の為の「賢い住宅購入術」

良質な物件を買うのには、どんな準備が必要になるのか?

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「資産価値が落ちにくい物件、売れる物件を購入したいですが、どうしたらよいですか?」

お客様からよく出る質問の一つです。
どうしたらそのような物件と出会えるのか?ぜひ、ご一読ください。

ここ2週間の間に、たった一日で売れてしまう物件2回も遭遇しました。
売りに出たばかりの物件に最初の週末の土日に10組以上の内見予約が入りました。これだけ集まるということは当然需要があるからです。

一つが、
築19年の「品川駅」徒歩11分の中古マンション
内見予約土日で15組(a)

もう一つが、
築14年の東急目黒線「武蔵小山駅」徒歩8分の中古マンション
内見予約土日で10組(b)

これだけの内見予約が一瞬で入った”主な理由”は、以下の2点だと考えます。
立地が良かった点
売り出し価格が相場よりやや安かった

いずれも初日の土曜日に内見された方が値引きなしで購入になったそうです。

「早く決めて頂けないと、人気ある物件はすぐに決まってしまいますよ!」
これは何も不動産業者の営業トークというわけではなく、実際にすぐ決まる物件も多いのも事実なのです

こういった激戦の中勝ち抜いて購入できるお客様は、いったいどういう人なのか?

上記(a)の激戦を勝ち抜いたお客様(以下、Aさん)を例にお話しします。
Aさんが運が良かったという言葉で片付けるのは簡単ですが、こういった物件を偶然に購入できるということは、ほとんどありません。Aさんには、事前にできる準備をコツコツと積み重ねてきた背景がありました。

Aさんには、最初に物件を探すことよりも、まずは「住宅購入の考え方買い方の手順」をきちんと学び、そして購入する際に必ず誰もが考えておかなければならない「ローンを含めた資金計画」を初期の段階に終わらせ、そこからゆっくりと物件を探し、虎視眈々と良い物件に巡り合う機会を待ち続けていました。

ポイント最低限準備しておくこと

ローンの事前審査の承認通知書を事前に取得しておくこと

その場で即断即決できるだけの知識と経験を身に着けておく

つまり、このような多くの方が見学する良い物件は”見に行ってから考えよう”では間違いなく購入できません。必ず「事前の準備」ができていないと購入できないのです。

しかし、上記2点のポイントをきちんと実行される方が意外と少ないのです。いや、そのことを知らない方が多いのではないかと思います。

株式投資をするのに、将来上がる優良株を購入したいと思っているのに、株のことを全く勉強をせず優良株が買えるはずがありませんね。住宅もただ購入できればいいという人は別ですが、資産価値を考えてそれなりのものを購入したい人にとっては必要最低限の知識を身につけておく必要があります。

ポイントどんな知識を持っておけばよいか

資産価値が落ちにくい物件の特徴
自分の購入できる金額
 
(住宅ローンを含めた資金計画)
エリア・広さ・間取りからの相場観
住宅ローンの最低限の知識
住宅ローン減税などの減税制度の最低限の知識
リフォーム考え方と費用の目安
正しい買い方の手順

人生で一番高い買い物といわれているマイホーム
失敗したくない方は

物件探しから始めるのではなく
「買い方」を知る!

↑ ↑ ↑
これは、きわめて重要です!

日頃たくさんの不動産の取引をし、この業界を見ている私は、このことを声を大にして皆さんにお伝えしたいです!

なぜならば…

1つ目
はっきり言って、不動産業界の大半の方は、皆さまの資産形成の事や住宅を取得されるために皆様がどれほどの労力を注ぎ込んでお金を貯めてきたかなど、あまり関心を払っていません。多くの事業者は「お客様が購入したい物件を紹介している」に過ぎず、購入した物件の価格が将来どうなるか等、考えてもいない事業者がほとんどなのです。私たちは、お客様の買いたいと思っている物件が、将来資産価値が下がるリスクが高い場合は、お客様にそのことを必ず伝えています。

2つ目の理由は、
はっきり言って、不動産業界の大半の方は、皆さまの資産形成の事や住宅を取得されるために皆様がどれほどの労力を注ぎ込んでお金を貯めてきたかなど、あまり関心を払っていません。多くの事業者は「お客様が購入したい物件を紹介している」に過ぎず、購入した物件の価格が将来どうなるか等、考えてもいない事業者がほとんどなのです。私たちは、お客様の買いたいと思っている物件が、将来資産価値が下がるリスクが高い場合は、お客様にそのことを必ず伝えています。

これだけ声を大にしてお伝えしても、
残念ながら資産価値とは無縁の住宅を購入される方もいらっしゃいます。
それはそれでいいかと思います。
皆さまはいかがでしょうか。

それでは、どうすれば、資産価値が落ちにくい住宅選びが可能になるのでしょうか?

いくつか方法は考えられますが、

①自ら学ぶ
インターネットや専門書などを読んでいけば.知識は身ににつくと思います。ただし、時間がかかる点と知識と実際の取引には少しギャップがあることがあります。しかし、この自ら学ぶという姿勢が最も大切かもしれません。

②不動産購入のセミナー等に参加してみる
時間を短縮して知識を得るには最も効率的です。全ての事業者が正しいことを言っているとも限りません。しかし、要点は絞りやすく、その上でご自身で判断されるのが良いと思います。

③専門家に相談してみる
保険会社のファイナンシャルプランナーに相談すれば、結局自社の保険を勧められてしまうように、この場合、信頼のおける専門家を見つけられるかどうかが重要です。セミナーなどを聴講されて、ご自身で「この人にだったら相談できる」という人を見つけて相談されるのが良いと思います。

いずれにしても、自ら学ぼうという姿勢が重要であることには変わりはありません。

アメリカでは、どの不動産を購入するかより、どのエージェントに不動産購入を手伝ってもらうかが重要だということが一般的になっています。

広告を出している会社に問い合わせをし、その物件を販売したい担当者に相談するのではなく、時には「その物件は買わない方が良い」と、きっぱりアドバイスしてくれるエージェントの方が日本でも求められるようになってきています。

ポイント結局良い物件を購入するのには…

あなたをサポートしてくれる あなたに寄り添ってくれる専門家をみつけておく
結局最終的には、どこかの仲介業者を通して購入することになりますので、これが一番のポイントだったりします。

【追伸】
私たちは、通算開催回数360回を超える、住宅購入予定者の方向けのWEBセミナーを毎月開催しております。ぜひご参加いただいて、皆様のアドバイザーとして適任かどうか、ご判断いただければと思います。
▶▶ 「貯蓄になる家」と「負債になる家」の買い方と見極め方

執筆者のプロフィール

リニュアル仲介株式会社不動産事業部長NAKATA
1974年 京都生まれ。家業であった呉服業界できものの販売をしていた経歴をもつ。不動産業に転職後、品川区・大田区で地元不動産会社に勤務。賃貸や売買の仲介、買取り、その他管理業務などにも携わる。現在、全国550社を超えるリニュアル仲介FC本部パイロット店の責任者へ。
普段は主に、首都圏の中でも城南エリアを中心に活動しています。

不動産業界は消費者の方が住宅を購入する際に安心して購入できる環境がまだまだ少なく、情報が不透明な部分が多い。それを少しでも解消するべく、お客様から安心して購入できる、信頼のおける仲介を目指し、住宅購入者に徹底的に寄り添う「バイヤーズエージェント」として、日々奮闘中

消費者が安心して既存住宅を購入するために、
購入前の建物インスペクション(建物調査)、耐震診断、耐震補強の提案、瑕疵保険の付保など「必要不可欠な制度や仕組み」を利用した仲介、そして、今後の時代を見据え資産価値が下がりにくい不動産の「目利き」を得意とする。

リニュアル仲介株式会社 不動産事業部 部長
・宅地建物取引士
・住宅建築コーディネーター
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