買主の為の「賢い住宅購入術」

住宅ローンQ&A  素朴な疑問にお答えします

2332 views
約4分

今回は「住宅ローン」について、お客様よりよく頂く質問をまとめてみました。
今後の参考にしてください。

自己資金が少ないのですが、購入できますか?

最低でも準備したい自己資金は、諸費用です。
住宅ローンは物件価格の90%程度、つまり10%以上の頭金を入れることが理想ですが、金融機関によっては、100%のローンや諸費用ローン等の利用ができる場合もあります。

ローン借入額上限の目安は?

購入する物件の価格は、返済比率(年収に対して1年間に返済する金額の比率)で決まります。一般的には年収の25%(年収の約5倍)ぐらいが理想とされていますが、上限は35%(年収の約7倍)くらいまで、年収が700万円以上など、ある一定以上の収入になると上限40%(年収の約8倍)まで融資してくれる金融機関もあります。

借入額が年収の5倍程度以内に収まれば理想とされていますが、昨今の超低金利を利用すれば、自己資金や親からの贈与などで頭金が多くある方は年収の7倍以上の物件でも十分購入可能だといえます。

勤続1年未満ですが住宅ローンは組めますか?

金融機関より異なりますが、原則1年以上の継続した勤務が必要です。
ただし、見込年収という形で審査する場合もありますので、勤続年数の短い方もご相談下さい。

最近転職をしましたが、住宅ローンの利用は厳しいのでしょうか?

金融機関によって審査の基準は異なりますが、勤続1年以上が借りられる目安となります。
それより短い場合でも借りられる場合もありますので、担当者にご相談ください。金融機関に事前相談を行うことができます。

車のローンがあります。住宅ローンを借りることはできますか?

車などのローンがある場合、そのローンの毎月の返済額を考慮に入れて、住宅ローンの月々の支払いが可能かどうかの審査が行なわれます。マイカーローン、その他の借入が多い場合には、住宅ローンの借入可能額もかなり減ることになりますので、ご不安な方はエージェントにご相談ください。

購入時の諸費用はどのくらいかかりますか?

売買代金以外にかかる諸費用としては、印紙税、登録免許税、不動産取得税等の税金や、仲介手数料、ローンを利用する場合の事務手数料、保証料、保険料などがあります。一般的に売買代金の6%~9%ほどかかりますので、予め準備が必要です。マンションや戸建て等の種別、購入する物件の築年数や、借入金額で諸費用は変わってきます。

金利は安ければ安いほどいい?

金利が低いということだけで判断してはいけません。金利が低くても、その他の費用として保証料や手数料が割高であったりします。金利には全期間固定型・固定期間選択型・変動型の3タイプがあります。どの金利プランが自分の収入や人生設計に合っているのか、総合的なコストを考えた上での借り入れを考えましょう。

元利均等返済と元金均等返済の違いは?

元利均等返済は毎月のご返済金額(元金+利息)が一定で返済計画が立てやすい返済方法のことです。また、それに対して、元金均等返済は毎月のご返済する元金が一定ですが、元利均等返済よりも当初のご返済額が多く、必要な月収金額の条件が厳しくなります。

フラット35とは何ですか?

民間金融機関と住宅金融支援機構の提携による、長期全期間固定金利の住宅ローンです。
返済期間が20~35年と長期であること、保証料が不要であること、また繰上げ返済手数料が不要であるなどの特徴があります。

ご不明点については、お気軽にエージェントまでご相談ください。

執筆者のプロフィール

リニュアル仲介株式会社不動産事業部長NAKATA
1974年 京都生まれ。家業であった呉服業界できものの販売をしていた経歴をもつ。不動産業に転職後、品川区・大田区で地元不動産会社に勤務。賃貸や売買の仲介、買取り、その他管理業務などにも携わる。現在、全国550社を超えるリニュアル仲介FC本部パイロット店の責任者へ。
普段は主に、首都圏の中でも城南エリアを中心に活動しています。

不動産業界は消費者の方が住宅を購入する際に安心して購入できる環境がまだまだ少なく、情報が不透明な部分が多い。それを少しでも解消するべく、お客様から安心して購入できる、信頼のおける仲介を目指し、住宅購入者に徹底的に寄り添う「バイヤーズエージェント」として、日々奮闘中

消費者が安心して既存住宅を購入するために、
購入前の建物インスペクション(建物調査)、耐震診断、耐震補強の提案、瑕疵保険の付保など「必要不可欠な制度や仕組み」を利用した仲介、そして、今後の時代を見据え資産価値が下がりにくい不動産の「目利き」を得意とする。

リニュアル仲介株式会社 不動産事業部 部長
・宅地建物取引士
・住宅建築コーディネーター
FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア